天体観測日記

ベランダから電視観望で星空を眺めるようになったばかりのサラリーマンのブログです。 自分の体験談、失敗談を備忘録として記録していきます。基本的に画質は悪いです🙈

PHD2とSharpcapでディザリング撮影

SE2-j赤道儀を購入後、露光時間を伸ばして撮影できるようになったのですが、カメラのセンサーのゴミが目立つようになってしまったので、カメラのキタムラに清掃に出しました。

作業は、3時間ほどで終わりました。キタムラの店員さんが、作業前と作業後の画像を撮影して比較し、センサーのゴミがどのくらい取れたか説明してくれました。これは安心できます。1回3,300円とそれなりのお値段ですが、また利用しようかなと思いました。

月齢的に電子観望は微妙なのですが、せっかく赤道儀を買ったので色々実験してみようと思い、PHD2とSharpcapでディザリング撮影をしてみました。ダークフレームを撮影しろって話なのですが、単純にうまくダークフレームを撮影できる自信がない(温度的な意味で)ので、楽してノイズを減らせないかとの目論見です。

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設定としては、Sharpcapのライブスタックの設定画面[Guiding]で[Automatically Dither]にチェックを入れるだけです。[Dither every]の数値は、適当に5Framesにしてみました。(ほんとに適当です。)他にも設定箇所はありますが、よくわからないのでとりあえずデフォルトのままにしておきました。

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ディザリングが始まるとPHD2のグラフに[Dither every]で設定した撮影枚数ごとに[ディザー]と表示がされます。RMSが0.14~0.18ぐらいだったのが、一瞬0.2台に高まりますが、気にせず続けました。

肝心の効果なのですが、厳密に比較したわけではないのですが、下の拡大図(ディザリングしていない時の画像。iso200 4分露光を10枚程度コンポジットしたもの)のような赤い引っ掻き傷(ノイズ)が激減しほぼ0になりました。成功ということでしょうか?

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これでダークフレームは少しサボれます。フラットフレームの撮影を勉強せねば、、、。

ただ、Sharpcapで撮影したfitsファイルをステライメージなどのソフトでコンポジットすると緑色になってしまう症状がでています。本格的に撮影するためにはカメラを非対応のa6400から対応カメラに変更するか、a6400のみで撮影し、カメラの中に保存されたRAWファイルを編集するしかなそうです。カメラ内RAWは正式に対応しているソフトが多いのですが、Sharapcapが作成したfitsファイルだと色がおかしくなってしまうのです。現在は、sharpcapから撮って出しのpngを編集してます。

ということでカメラ内rawで現像するとなるとSharpcapは、プレートソルビング、プレビュー用となり、撮影からはおさらばになりそうです。もともと電子観望がきっかけで始めた天体観測ですが、どうなることやら。

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カメラ sony a6400
望遠鏡 borg77edⅱ+ケンコークローズアップレンズno3 +サイトロン comet bpフィルター  周辺をトリミング
架台 ケンコー se2-j赤道儀 PHD2でオートガイド撮影+ディザリング
露出 15分(iso200)×3枚をasistackでコンポジットphotoshopで簡易編集