ケンコーのNEWスカイエクスプローラーSEII-J赤道儀を購入してからほぼ6ヶ月経過しました。だいぶ理解できてきたのでその使用感を書き残しておきます。ちなみにほかの赤道儀は使用したことが全くないので、その前提で参考にしてください。
ちなみにこの赤道儀、Sky-watcherが、製造してまして海外でHEQ5proという名称で販売されているようです。天文ショップの店長さんに相談したところすすめられるままに購入して総じて満足しています。
ちなみにいつかは国産赤道儀が欲しいなあとか思っていますが、一生無理な気がします。
1 価格◎
台数限定特価で購入。14万円を切るくらいの価格。清水の舞台から飛び降りる気持ちで購入しました。とはいえ、国産の同じクラスの赤道儀を買おうとすると倍近い値段がするのでコスパは良いですね。
2 三脚部○
三脚だけで質量が5.6kgあり、非常にしっかりしています。少しくらいの振動ならびくともしません。気になるところがあるとすれば、三脚の脚を開く際に可動部が固く、かなり力を入れないと開き切らないところくらいですね。
3 赤道儀本体〇
本体だけで10Kgあります。赤道儀初心者の私としては衝撃の重さなのですが、上を見ればもっと重いのはごろごろあります。私は、この赤道儀に3kg程度の機材を載せていますが、カタログ上では耐荷重が、13.7Kgとなっているので楽勝です。
海外の天体写真投稿サイトでこの赤道儀と同じHEQ5Proを検索したところ、C9.25や20センチクラスのニュートン式反射望遠鏡などだいたい9Kgくらいの望遠鏡を使って撮影した写真が多数あったのでその辺りが限界なのかなと思います。いつかそんな大口径の望遠鏡を購入してみたいものです。
4 ハンドコントローラー△(パソコンを接続すれば問題なし)
ハンドコントローラーについては、単純に画面が小さくて見にくいですね、あと、動作速度も鈍いです。赤道儀の電源を入れた際に毎回、現在日時分秒を入力しないといけないのも面倒臭いです。ハンドコントローラーは押し入れに閉まっておいて、SynscanusbアダプタやSynscanwifiアダプタなど赤道儀とパソコンを接続できるツールを購入し、Synscan Proアプリで操作することをお勧めします。
パソコンなしの気軽な眼視の時とかは、ハンドコントローラーが役に立つので、全く利用価値がないわけではないです。
5 導入精度◎
三脚を水平において、2スターアライメントをしてしまえば、換算800mm程度の焦点距離だとカメラの真ん中に対象を導入してくれます。
6 極軸合わせ(パソコンと接続すると◎)
極軸望遠鏡は、一度も使ったことがありません。もともと北極星がみえないベランダなどで極軸合わせができるように付属のハンドコントローラーに極軸合わせができる機能がついているのでそちらを利用していました。最近は、Synscan Proアプリで同じことができるのでそちらを利用しています。北極星が見える場合は、ガイド鏡を利用してSharpcap Pro の極軸合わせ機能を使っているのでやはり極軸望遠鏡は使っていません。
誤解のないように書いておきますが、人力で極軸合わせとか導入ができる人を個人的には、神と思っています。私は、機械に頼りすぎです。
7 ノータッチガイド時の追尾精度△
ベランダで利用しているので極軸がどこまであっているか不明ですが、焦点距離500mm台の望遠とAPS-Cセンサーのカメラだと1分程度が限界で2分で星が流れます。購入する際にオートガイド利用前提で考えていたのであんまり気にしていません。ちなみに師匠が利用しているタカハシの赤道儀em-100は、5分でも星が流れないそうなのです。羨ましい。
8 オートガイド時の追尾精度(PHD2利用時)
望遠鏡初心者の私が、適当にガイドカメラを設置してPHD2でオートガイドしても、0.15~0.2前半台のRMSを出してくれます。PHD2の設定は特段触っていません。現時点では、機材の重さ・スペック(3kg程度、焦点距離510mm)に余裕があるので今後、大口径の望遠鏡を購入したらどうなるかわかりませんが、満足しています。
9 ウェイト
標準で5kg×2個のウエイトが同梱されています。ミニボーグなどの小さな望遠鏡を使用する場合は、ウエイトが重すぎるようで軽いウエイトの購入を検討しています。
10 デザイン
デザインなんてどうでもいいんですが、最近の赤道儀と比べると古臭い感じはするかな?
11 気になるところ
総じてとても満足していますが、ホームポジションの位置を示す目印がないので、どんなに極軸を正確に設定してもホームポジションがずれてしまい、最初の自動導入が大きくずれます。アライメントしてしまえば問題ないのですが、少しに気になるとことです。こういうもんなのかもしれませんが、、、。