天体観測日記

ベランダから電視観望で星空を眺めるようになったばかりのサラリーマンのブログです。 自分の体験談、失敗談を備忘録として記録していきます。基本的に画質は悪いです🙈

FlatAideProと光害カットフィルターでリベンジ、、、。

フィルターを間違えた無念を晴らすため、金曜日の夜なので夜更かししてもいいかと思い、月没後(午前2時半)からIC2177かもめ星雲を撮影してみました。
薄明開始が4時半からなので2時間くらい撮影できるかなと思いましましたが、1時間半でベランダの視界から消えていきました。
光害カットフィルターですが、光害が特に酷い南の低い空の対象なのでフィルターをQBPフィルターかCBPフィルターにするか迷いましたが、やめときゃいいのにCBPフィルターを選択しました。

また、フラット補正の処理にFlatAideProのバッチキャリブレーション補正を利用しました。
この機能、Fitsファイルしか扱えないのですが、デジカメのRaw画像をPixinsightに取り込んだ後、xisfファイルをFitsファイルに一括変換する方法(PixinsightのBatch Format Convesion)を見つけたのでやってみました。

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カメラ EOS6D(HKIR改造)
フィルター Comet bpフィルター
望遠鏡等 borg77edⅱ+borgマルチフラットナー7108+5%トリミング 551mm+α程度
架台 ケンコー se2-j赤道儀
PHD2+N.I.N.Aでオートガイド撮影+ディザリング
ガイド鏡•カメラ sv165 zwo asi385
露出 300秒(iso1250)×19枚

pixinsight で編集後、Lightroomで補正
撮影場所 名古屋市外れの自宅のベランダ

1時間半程度しか露光できなかったので淡いところは写ってないのですが、光害は目立たなくなりました。↓の手順で処理をしたのですが、若干のカブリがのこってしまったので、Lightroomで補正しました。それでもまだ怪しいですね、、、。


とはいえ光害のきつい南の低い空の対象をここまで処理できるんだから、FlatAideProは、控えめに言って神ソフトだなあとか、CBPではなくQBPとか光害カット効果が高いフィルターならもっと綺麗に処理できるのだろうかとか思いながら、次の新月までに処理を忘れないように以下に記録しておきます。それにしても遠征したい、、、。あと、平野くんの脱退がショック。

 

○デジカメのRAW画像での処理

①Pixinsight側でLightフレームとVoid画像(撮影する対象の近くの星雲や天の川から外れた領域をLightと同じ条件で撮影した画像)をダーク減算する 
・WBPでLight(Void画像も一緒に放り込む!)とDark(DarkFlat除く。)Biasを入力して実行。(PipelineタブのActive Stepsのチェックを全部外す。デジカメの場合カラーなのでCalibrationタブでCFAの指定も。)
・calibratedフォルダにできたファイルをPixinsightのprocess>debayerでディベイヤーする。
・ディベイヤーしたファイルをScript>Batch Prosessing>Batch Foramt ConversionでFits形式(16bit Unsigned integer)に変換する。

②Pixinsight側でFlatフレーム(LEDトレース台で作成したもの。)をダーク減算する。
・WBPでFlatとDark(Darkflat)を入力して実行。(PipelineのActive Stepsのチェックを全部外す。カラーだと思うのでCalibrationタブでCFAの指定も。)
・calibratedフォルダにできたファイルをPixinsightのprocess>debayerでディベイヤーする。
・ディベイヤーしたファイルをScript>Batch Prosessing>Batch Foramt ConversionでFits形式(16bit Unsigned integer)に変換する。

③FlataideProでバッチキャリブレーション補正を実行。
・FlataideProでバッチキャリブレーション補正を開いて、シェーディング画像にある(作成)からシェーディング補正画像の作成を実施。(①で用意したVoid画像を使う。)

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・①②で用意したLightフレームとFlatフレームをそれぞれ、フラット画像、ライト画像に指定。(バイアス画像、ダーク画像はチェックを外す。)
・「自動傾斜カブリ補正を適用」「シェーデング補正を除算で行う」「元のフォーマット」にチェック(他はチェックを外す。)して実行。

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④FlataideProで処理したライト画像のfitsファイルをスタックしてDBEをかける。
・Process>Star Alignmentで位置合わせ。
・Process>ImageintegrationでスタックしてDBEをかける。