色々なサイトを拝見して編集ソフトを勉強したので、昨年秋に三重県で撮影したすばる(M45)を再処理してみました。
・強調処理によって恒星がうるさくなることを防ぐ。色を残す。
・DenoiseAIでノイズ処理をかけると微恒星が荒れる。
この2点が前からどうしても気になっていたので以下の手順で処理しました。
1 ステライメージでダーク・フラット補正、コンポジット、軽くデジタル現像で強調処理
→ 画像①
2 Starnet++2で星を消した画像を作成 → 画像②
3 ①と②をPhotoshopで読込、レイヤーで重ねて「減算」で星のみ画像を作成
→ 画像③
4 ②をFlataideProでフラット処理+強調、さらにDenoiseAIでノイズ処理
→ 画像④
5 ④と③をPhotoshopで読込、レイヤーで重ねて「覆い焼き(リニア)-加算」
1時間しか露光できなかったのでノイズでザラザラだったのですが、DenoiseAIでノイズ処理したら綺麗になくなりました。星団周辺の分子雲は控えめにしました。
恒星ですが以下のとおり、
右 → 星も星雲も一緒に強調処理とDenoiseAIでノイズ処理した画像の拡大図
左 → 星雲だけに強調処理とDenoiseAIのノイズ処理を行い、後から星ののみの画像を重ねた画像の拡大図
星の形が若干歪んでいるのは、レデューサーがわりに利用しているクローズアップレンズが原因であると思われます。
強調処理によって恒星が明るくなることを防げましたし、DenoiseAIのノイズ低減処理による微恒星の荒れも防ぐことができました。もはや合成写真のようですが、これはなかなか楽しいです。
ただ、この処理でも飛んでしまう星(M45とかバラ星雲の中心部の恒星など)もあるので、飽和復元合成を試して見たいのですが、素材がないので今後に持ち越しです。