月齢はイマイチで、素直に惑星を眼視すべきなのですが、光害地でフルサイズだとフラット補正うまくいかない問題を解決するために、ベランダに機材を展開しました。対象はいつものバラ星雲です。前々回のブログに書いたとおり、void画像を撮影した上で、FlatadeProのキャリブレーション機能で補正できることがわかったのですが、どうもRAW画像ではうまくいかなかったので、pixinsightで同じようなことをされている方のHPを参考に処理を進めました。すごくわかりやすいHPでした。大感謝。
HPにリンクを貼って良いかわからなかったのでリンクは貼りませんが、「void画像」「flataide」「pixinsight」とかで、検索すれば一番トップに表示される方のHPです。私なんか足元にも及ばないすごい方です。
最初にskysafariでバラ星雲のそばの星の少ない領域を探して、void画像を撮影を開始しました。その後、バラ星雲の撮影を開始しましたが、雲が多いので5分×4枚しか撮影できませんでした。うーん。撮影っていうか電視観望みたいな、、、。それはさておき
以降、大まかに
1 LIGHTと同じ条件でVOID画像を撮影する。
2 普段通りLIGHT、DARK、FLAT、DARKFLATを撮影する。
3 PixinsightのWBPPでLIGHT画像とLIGHT画像にVOID画像を混ぜ込んでまとめてDARK、FLAT、DARKFLAT、BIASで、キャリブレーションをかける。Integrationはしない。
4 calibratedフォルダに出力された、VOID画像をディベイヤーして、AEBとDBEをかけて、背景モデルとしてregisteredフォルダにある他のLIGHT画像にDBEで適用する。(image container機能で一括適用する。)
↑void画像のバックグラウンドを強調表示したもの。
5 DBEを適用したLIGHT画像にさらにABEをかける。
6 LIGHT画像をIntegrationする。
と作業を進めました。参考にさせていただいたHPのとおりやってみたのですが、私の環境ではうまくいかずだいぶアレンジしています。
結果。
◯1-6の処理をした画像を強調処理したもの
◯普段通り処理してABEだけかけたものの強調処理したもの
周辺部の赤被りが完全ではないですが改善されています。なんとか補正できるレベルに、、、。
カメラ EOS6D(HKIR改造)
フィルター QBPフィルター
望遠鏡 borg77edⅱ+borgマルチフラットナー7108+トリミング 551mm +α
架台 ケンコー se2-j赤道儀
PHD2+N.I.N.Aでオートガイド撮影+ディザリング
ガイド鏡•カメラ sv165 zwo asi385
露出 300秒(iso1250)×4枚
撮影場所 名古屋市外れの自宅
結果こんな感じになりました。計20分しか露光してませんし、雲が多くガイドも乱れまくりましたが、なんとかみられる状態に、、、。
まだまだ周辺に赤被りがありますが、編集でなんとかなるレベル。完全ではありませんが、対処法の道筋は見えてきました。