この1ヶ月間、光害地でフルサイズのフラット補正が決まらないという問題に対して、色々悩んできましたが、そもそも根本的にフラットフレームの撮影方法を変えてみようと思いました。
現在は、Amazonで購入したELパネルを望遠鏡の前の対物レンズに載せて撮影しています。遠征先など暗い場所なら問題ないのですが、光害地では光害の影響がフラットフレームに反映されないのではないかと考えました。ネットを見ていると、コンビニの袋や習字用の紙などを望遠鏡に被せて、現地の空に望遠鏡を向けてフラットフレームを撮影している方がいるようです。これなら光害も含めてフラットフレームに取り込めそう。
ということで百円ショップでトレーシングペーパーを買ってきて、望遠鏡に被せてフラットフレームを撮影して補正をかけてみました。すると、、
カメラ EOS6D(HKIR改造)
フィルター Comet bpフィルター → IDAS HEUIB II フィルター
望遠鏡 borg77edⅱ+borgマルチフラットナー7108+トリミング 551mm+α程度
架台 ケンコー se2-j赤道儀
PHD2+N.I.N.Aでオートガイド撮影+ディザリング
ガイド鏡•カメラ sv165 zwo asi385
露出 180秒(iso1250)×49枚
pixinsight で編集
撮影場所 名古屋市外れの自宅のベランダ
最終的にpixinsightでABEやDBEを複数回かけてますが、とても良い感じにカブリがとれました。万歳!
望遠鏡と紙の固定には、普段結露対策に利用しているホッカイロ(巻きポカ)を巻く時のバンドを利用しました。撮影する天体の方を向けて、ライトフレームの撮影前と撮影後にフラットフレームを撮影しました。
上がELパネルで撮影したフラットフレーム、下が紙で撮影したフレームです。そんなに差はないように見えますが、、、。しかし、汚いフラットフレーム、、、。
やっとフラット補正ができたと思ったら謎の横縞ノイズが、pixinsightで消せましたが、これについてはまた次回。